授かり婚は離婚しやすい?弁護士が教える離婚を考えた時にすべきこと
目次
1.授かり婚は離婚が多い?
授かり婚(出来ちゃった婚)は一般的に離婚しやすいと言われています。その理由はどういったところにあるのでしょうか。
(1)結婚に向けて心の準備が整っていない
授かり婚にも交際期間がとても短いものから、もともと結婚をするつもりだった場合など色々なタイプがありますが、特に「子どもが出来てしまったから結婚した」場合には、結婚にむけた心の準備が出来ていない状況で、結婚することを決めていることも少なくありません。
そのため、結婚生活のイメージが持てないままに夫婦または家族として暮らしはじめ、新しい状況に適応できず離婚となるケースがあります。
(2)交際期間が短い
特に10代や20代前半の授かり婚の場合には、交際期間が短いケースが多く見られます。そのため、結婚して初めて相手との性格や価値観の違い、生活習慣や生活リズムの違いに気付き、一緒にいることにストレスを感じて、離婚になることもあります。
(3)生活費の不足
授かり婚は若い夫婦の場合が多く、社会に出て間もないため、経済的に十分な余裕がなく、想像以上に必要となる生活費に苦慮し、安定した生活がなかなか送れないこともあります。金銭的な問題は家族を維持するためには大きな問題ですので、これがきっかけとなって離婚することがあります。
2.離婚をする場合の注意点
(1)お互いが離婚に同意している
あなたが離婚をしたくても、相手が離婚に同意していなければ協議で離婚することは出来ません。何故離婚をしたいのか、何が問題なのかについて、夫婦でしっかりと話し合いをしましょう。
(2)親権や養育費を決める
授かり婚で離婚をする場合、子どもがまだとても幼いケースが殆どです。幼い子どもが成長するまでの期間も長いため、母親と父親のどちらが親権者となるのか、養育費の額を幾らに設定するのかは重要な問題です。
親権者となった場合には、万が一相手が養育費の支払いを怠った場合にも備えておかなければなりません。
3.さいごに
親権や養育費を決めるためには、法律的な知識が多く必要となることがあります。一度決めてしまったものを変更することは容易ではありません。夫婦で話し合ってもなかなか解決することが出来なかったり、少しでも疑問に感じることがあれば、弁護士法人アイリスにご相談ください。