仕事が忙しすぎる夫との離婚
「夫が毎日夜遅くまで帰宅せず、休日も出勤して家庭のことは妻に任せきり」
「共働きなのに家事も子育てもしない夫」
このような夫の姿を見て、自分の時間も持てずに子育てに家事にと大忙しの妻が
不満に感じることも多いのではないでしょうか。
夫の仕事が忙しいという理由だけでは、
むしろ家庭や家族のために一生懸命になっているとも言えますので、
離婚理由があるとはなかなか言えません。
不満を解消できるように、夫婦で短い時間でも話し合いをする機会を設けて
気持ちをぶつけてみることも大切です。
ですが、夜遅くまで自宅に帰らないことや休日も自宅にいないことに、
仕事以外の別の理由があった場合はどうでしょうか。
本当は、
自分ひとりの時間を持ちたいから、
友人との飲み会こそ大事だから、
家事や育児をしたくないから、
といった理由が隠れていることもあります。
別の女性と交際している場合にも、
ある時から突然帰宅が遅くなったり休日出かけることが増えることがあります。
夫が別の女性と不貞関係にある場合には、勿論、離婚理由に当たりますし、
慰謝料も認められます。
不貞を理由に離婚を求める場合には、不貞の証拠を掴むことが先決です。
不貞の証拠として十分かどうかは難しい問題ですので、弁護士に相談された方がいいでしょう。
また、本当に仕事で帰宅が遅いとしても、自分が帰宅するまでは起きていないと機嫌が悪い、
夫が帰宅した時に家事が終わっていて子どもを寝かしつけていないと機嫌が悪い
といった場合には、モラハラに該当する可能性もあります。
そして、このような場合には、夫が帰宅する場面だけでなく、
自宅で一緒に過ごしている時であっても突然不機嫌になったり、
何日も口をきいてくれないなど、
他の場面でもモラハラの傾向がみられることが多くあります。
単に仕事が遅いというだけではなく、夫の言動がモラハラに当たる場合には
これを理由に離婚することが出来る場合があります。
どのような場合に離婚理由として認められるかはケースバイケースですので、
一度ご相談ください。