監護権
監護権とは
「監護権」とは、「親権」の内容のうち身上監護権のことです。
監護権はどういう場合に問題となるか?
「監護権」が問題となるのは、
①離婚に際し、親権者とは別に監護権者を指定する必要がある場合、
②離婚後に、監護権者の指定を求める場合、
③別居する父母間で、監護権者の指定を求める場合
です。
①②の場合に親権者とは別に監護権者を定めると、親権と監護権を別にすることになります。この場合に親権と監護権を分けることは、裁判所はほとんどしません。
③の場合は、婚姻中は、父母の両方に親権があるため、当然監護権も、父母の両方あることになります。父母が別居している場合にどちらが養育監護を行うかについて合意できないためにときは、申し立てにより裁判所が監護権者を定めることになります。監護権者の指定のほとんどが③の場合です。